2019年5月12日日曜日

OMF800Pの限界に挑む その1

サン・サーンス
交響曲第3番「オルガン」
フィラデルフィア管弦楽団
指揮:ユージン・オーマンディ
オルガン:マイケル・マレイ
テラーク TCD-1034
録音:1980年2月 フィラデルフィア 某教会)







テラークの録音技術とオーケストラ+オルガンの迫力を目的に購入したCDです。
オーマンディはわりと好きな指揮者なので、購入したいと思いました。
サン・サーンスは好きでも嫌いでもないのですが、交響曲第3番は、第1部と第2部に分かれた一般的な交響曲と違う構成ということで興味深い交響曲です。

パイオニアのS-55T+IR405による再生では、直接音とホールトーンのバランスとともに、ものすごい迫力で音が迫ってきます。
第2部の後半部分のはじめの部分でオルガンが和音を奏でますが、体が揺さぶられるほどの低音と音量でまず、圧倒されます(スコアの写真部分)。



そして、最終盤は全体的な盛り上がりとともに、やはり、オルガンの和音とともに終わりますが、一般的な交響曲などにはない、オルガンを前面に出した迫力のある終わり方です。

OMF800Pによる再生では、S-55T+IR405とは全く異なる印象になります。
オルガンの低音再生は望むべくもなく、迫力は全くありません。
オーケストラのスケール感もありません。

結論として、オーケストラ+オルガンの録音なので、録音レベルをあまり上げられなかったためかもしれませんが、8cmフルレンジ1発では、満足いく再生は困難と言わざるを得ません。

8cmフルレンジ1発のスピーカーは、ソースを選べばすごくいい効果が得られますが、再生が難しいソースもあるといういうことだと思います。

結論のまとめ
・低音は「鳴っているんだろうなぁ」という雰囲気しかない
・オーケストラのスケール感がない
・強奏時の迫力がない
・ダイナミックレンジが広い(OMF800Pでは再生は難しい)
・オーケストラとの距離感が遠い感じがする(テラークの録音・マイクセッティングによるものかも)



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