2020年9月22日火曜日

テレビの音楽番組の音声はいかに

  テレビ音声は、BSアナログ放送ではBモードステレオとしてCD並の音声が売りでした。このため、BSデジタル放送の音声は、きっとBSアナログ放送の音声を超えるものと期待していたのですが、テレビの音声をステレオで聞いてみたところ、全く期待はずれの音でした。テレビ局や番組にもよるのですが、低音は50Hz以下はまったくスカスカで、高音は詰まって聞こえます。
 4k、8kは受信設備がないのでわかりませんが、圧縮音声(AAC)からロスレス圧縮(ALS)へ移行することで改善していただければ、導入のメリットがあると思います。

 BS日テレで読売日本交響楽団がモーツァルトの交響曲第41番を放送していたので、第4楽章の冒頭5分ぐらいのf特(ピークホールド)で見てみたところ、15kHz以上(16kHz?)がカットされているようです。
 テレビのスピーカーではカットされていてもいなくても判別不能かと思いますが、ステレオへの接続では高音にあわせて、低音部分もかなり絞ったような音になっています。


 ちなみに、クーベリックの第41番のCDを持っていたので、同様にf特を見てみると、当然ですが、20kHzまでは伸びています。




 また、テレビの音楽番組では誰もが知っているテレ朝系の「題名のない音楽会」について、第41番ではありませんがf特を見てみました。こちらは高音域が18kHzぐらいまで伸びています。


 NHK総合で、コロナの影響にあわせてつくった「みんなで星影のエール」という5分ぐらいの歌番組のf特は、20kHzぐらいまで伸び、全体的にかなりフラットなf特でした。

 

 放送局によって、カットオフ周波数が違うようです。NHKが20kHzまで出せていますから、他局でも20kHzは問題なく出せるんじゃないかと思いますが・・・。