2019年6月24日月曜日

ステレオ誌2019年6月付録 究極のオーディオチェックCD2019を聞く

(下記はあくまでも個人的な感想です。聞く人、器材等によって印象が変わる可能性が大いにあることをご了承ください)

 これが“究極”のオーディオチェックCDといえるものなのでしょうか? 正直いって不満な内容でした。
 普段ジャズを聴かないため、もしかするとこれが“究極”なのかもしれませんが、自分にとって、今回のステレオ誌付録CDは、満足できませんでした。
 音の解像度は極めて高いものの、全体として奥行きがなく、モノラル音源が左右に振り分けられているだけのような印象です。
 一般的にジャズの録音とはこのようなものなのでしょうか? 今後、ほかのジャズのCDも聞いてみたいと思います。

 今回のオーディオチェックCDの勝手な推測です。
 出版不況のなか、ステレオ誌の売り上げも伸びずに予算が十分に確保できなかった。このため、スタジオ使用料と演奏者のギャラに予算が圧迫され、よってこようなものしかできなかった、のではないでしょうか?

 ステレオ本誌26ページに録音を担当した生形三郎氏による録音のねらいが書かれています。
 ①バンド演奏の高い一体感での収録
 ②演奏本来の持ち味や音のクオリティの最大化
 ③豊かな音楽性を持った音質の実現
 とあります。

 確かに、このCDを聞くとねらい通りの結果になっているような気もします。
 バンドとしての一体感はあるし、音のクオリティも高いと思います。音楽性を持った音質とはどのようなことかわかりませんが、細部にわたって明瞭度、解像感が高い音です。しかし、ジャズバンド全体としては音場感・立体感が今ひとつのような感じです。

 「音楽CD」としては“究極”なのかもしれませんが、オーディオチェックCDとしては不満が残る内容です。
 “オーディオチェックCD”なので、演奏内容についてはノーチェックです。ギター演奏者の増尾好秋氏についても、全く知りませんでした。ジャズを聞かないので演奏がいいのか悪いのかもわかりません。
 でもジャズ好きな方は、「音楽CD」として購入すれば、1,400円ですからお買い得かもしれません。

 ステレオ誌のこれまでのオーディオチェックCDでは2013年盤がいちばん好きです。
 来年度のオーディオチェックCDに期待したいです。

 不満ついでにいえば、2018年8月号の工作特集も極めて不満でした。来月発売の2019年8月号の工作特集に期待するしかありません。 (写真は、主に工作特集のステレオ誌)

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