会社帰りにぶらっと寄った書店。
オーディオ関係の雑誌売り場で目についた1冊。
「オーディオ超絶音源探検隊」。
つい、手に取ってみてしまった。
ステレオ誌で炭山アキラ氏と高橋素行氏が連載中の「変態ソフト選手権」の50回分を単に1冊にしたものと思いきや、鳥形スピーカーの制作記事やオーディオサンプラーもついているではないか。
ステレオ誌も毎号、購入しているわけではないし、このコーナーで紹介されるような音源やCDは、このように紹介されなければ、ほぼ、購入対象外なので参考になる。
2,200円税込み。
購入するかどうか、微妙に迷う金額だ。
「しかし、この手の雑誌は、一度買い逃すと手に入れにくい」との思いから購入してしまった。
間違いなく、購入して良かった!
サンプラーで紹介されている音源をざっと聞いたところ、それぞれ「変態」でも何でもなく、録音が素晴らしい。
これだけでも2,200円を支払った価値がある。
たぶん、一度聞いて終わりではなく、今後、ことあるごとに、いろいろなスピーカーをつなぎ直して聞き比べることは間違いない。
2019年度のオーディオフェア(音展)で炭山氏のセッションに参加させていただいた。
そこではじめて「ハシビロコウ」を聞いた。
人が「密」になっているところで、割と前の方で聞いたため、本来の良さを体験できなかったのかもしれないが、スピーカーとしての潜在能力の一端は感じることができたように感じる。
そのセッションでも紹介され、付録のサンプラーにも収録されている富士総合火力演習(総火演)の音源がある。
これは貴重である。
あれだけのDレンジのある音をどのように収録したのかが気になる。
実際に総火演にいったことがあるが、戦車の大砲の音は衝撃波となって体を襲ってくる。
音というよりもまさに衝撃だ。
このため、オーディオによる再生はできても、再現は不可能だと思われる。
オーディオフェアのセッションで「ハシビロコウ」は、雰囲気は再現できていたと思う。
「オーディオ超絶音源探検隊」は超ハイCP。
オーディオのハードが好きな人、ソフトが好きな人のどちらの人も楽しめる1冊だ。